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2020.08.17 吉田松陰先生陶像の足跡

 

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 東行庵講堂に吉田松陰先生の萩焼陶像が、以前から安置されています。しかしながら、伝来の足跡が長く不明でした。ところが、最近のことその足跡が判明しましたので、ご紹介しましょう。

 吉田松陰先生は、「まず地理を見よ」などの教えがあり、多くの旅をされていますが、この陶像も、萩で製作されたのち、なんと薩摩藩・鹿児島まで旅をし、その後、長州藩、それも松下村塾の双璧の一人、高杉晋作の菩提寺東行庵を安住の地とされているのです。

 松陰先生の陶像は、萩の二代目中野麑林(げいりん)氏によって、一品造りで製作されたものです。手に入れられたのは、吉田松陰先生を尊敬されていた、下関市豊浦町川棚から鹿児島へ移られた丸元唯雄・テツさん夫妻でした。唯雄さんが亡くなられた後、妻のテツさんは像の将来を按じ、親戚の皆さんに相談ののち、東行庵への寄贈を決意。昭和54年、鹿児島から車で運ばれたのが、甥の福本敏男さんでした。

 当時は、第三代谷玉仙庵主の時代で、東行庵の縁側で長距離の運転をお抹茶でねぎらわれたそうです。

 東行庵境内の清水窯正岡隆峰さんの師匠・萩焼東光寺窯麑林松村拓夫さんが7月、東行庵へ来訪されたのを機に、以上の内容が判明。吉田松陰先生の像も、喜んでおられることと思います。

※写真は、吉田松陰先生陶像。右の肖像画は、東行庵中興第三代谷玉仙尼です。

 

 


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