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2022.05.14 東行池はスイレン満開  5輪をアップ

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                                  (令和4年5月14日)

 令和4年5月14日、今朝は、いつもより早く起床。昨夜まで細い雨音がしていましたが、その気配なしです。用意を終え、東行庵着は、午前8時。すでに箒を片手に数人の姿がみえます。さて、14日・箒。何の日でしょうか。そうです、東行先生をはじめ、高杉家、庵主様、そして奇兵隊及び諸隊士のお墓の、毎月の清掃日なのです。なんと、30年近く続く行事なのです。

 でも本題は、これからです。東行池には、現在スイレンが満開で、数えれば数百個が咲き競っています。でも、5輪を選びました。

 「最近、東行庵のホームページを見ていたら、私の曽祖父の名前が出ていまして、おどろきました」。と,東京から電話をされ、おっしゃるのです。

 曽祖父とは、奇兵隊の隊士で、吉田の本陣を鳥羽伏見の戦いへ向け出発の際、小倉の藩校(思永館)から戦利品として持ち帰った本を、粗末にならないよう必要な人に販売。それを買い求めた人の子孫だったのです。私がホームページを担当し4年近くですが、このような反響を頂いたのは初めてのことで、おどろきました。

 その本のタイトルは、「都鄙問答」(といもんどう:中央公論社:日本の名著)です。これを手にした「奇兵隊士:長生静夫」は何歳だったのでしょうか。おそらく20歳に届いていないと思われます。函館まで遠征し無事凱旋されています。

 「都鄙問答」をパラパラと読んでみますと、また驚きです。私は、下関商業高校出身ですが、学年のクラス名は、1,2,3組ではなく、仁・義・礼・智・信…です。「都鄙問答」は、なんと人の道の根本を教えている本でした。それを、少年・奇兵隊士が買い求めたのです。

 スイレンの花の数、5輪の理由まで、なんと遠路でした。読んでいただき、ありがとうございました。


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